こんにちは、クロマルです。
日本では、テレビなどでSDGs(エスディージーズ)(持続的開発目標)についての報道がされており、なんとなく基本的な知識が身に付いてきていると思います。
しかし、「SDGsについて語ってみて」と言われたらちょっと厳しいですよね。
今回の記事では、SDGsについての概念をおさらいし、
このブログは観葉植物ブログですから、観葉植物の視点から、どのような具体的な行動に落とし込むべきなのか考えてみようと思います。
※あくまで個人の考えです。絶対に正しいわけではないのでご了承ください。
また、実際の企業の取り組みもご紹介していきたいと思います。
この記事を書く上うえで参考にした本はこちら
SDGsが生み出す未来のビジネス (水野雅弘 / 原 裕 署)です!
2020年に発売された本ですが、SDGsに関連した様々な商品やビジネスについて紹介されており、全く情報として古くない印象でした。とても勉強になりました。
記事を書こうと思ったきっかけ
この記事を書こうと思ったきっかけは、池上彰さんのテレビでした。
ざっくり言うと、日本はSDGsという言葉がある程度浸透しているけれど、世界に目を向けるとSDGsを聞いたこともないという国があったり、日本よりも意識の高い国があったりするね。という内容でした。
私は「SDGsね、持続可能な開発目標だよね。環境に優しくするとかでしょ?細かくは知らないけど」という状態です。
大概の日本人はそんな感じかと思います。
まず17個もゴールがあって、覚えられなくないですか?
そこで、自分の好きな観葉植物という物だけに絞って、SDGsについて考えてみたら、具体的な行動をイメージしやすいのでは?と思い、記事を書いてみることにしました。
参考図書の基本情報
書名:SDGsが生み出す未来のビジネス
著者:水野雅弘 / 原 裕
ページ数:193ページ
出版社:株式会社インプレス
発売日:2020/6/21
SDGsとは SDGsの17の目標
まずはSDGsについて簡単に説明します。
産業革命以降、人間の経済活動によって世界は急速に発展してきました。
が、
その代わりに地球や社会は非常にヤバイ状況になっているからみんなでなんとかしようよ!
具体的にどんな事するか目標決めようよ!
というものです。
それが17の目標ですね。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
多い…。
もう具体的にした後なので17個もあるんですね。
でも世界全体の目標なので、経済水準の違いによって明確にイメージできるものとそうでないものがあります。
例えば、2『飢餓をゼロに』は日本ではあまり身近な課題として感じにくいですね。
17の目標の基本原則5つのP
SDGsの17の目標は、5つの基本原則から来ているそうです。
17が5つに!
とても分かりやすいです。
ただ、あくまでこの17の目標と5つの基本原則は球体のようなイメージであり、すべて密接につながっているものだそうです。
人間(people):すべての人の人権が尊重され、尊厳をもち、平等に、潜在能力を発揮できるようにする。貧困と飢餓を終わらせ、ジェンダー平等を達成し、すべての人に教育、水と衛生、健康的な生活を保障する
豊かさ(prosperity):すべての人が豊かで充実した生活を送れるようにし、自然と調和する経済、社会、技術の進展を確保する
地球(planet):責任ある消費と生産、天然資源の持続可能な管理、気候変動への緊急な対応を通して、地球を破壊から守る
平和(peace):平和、公正で、恐怖と暴力のない、インクルーシブな(すべての人が受け入れられ参加できる)世界をめざす
パートナーシップ(partnership):政府、民間セクター、市民社会、国連機関を含む多様な関係者が参加する、グローバルなパートナーシップにより実現をめざす
引用:SDGsが生み出す未来のビジネス
すこし概念が分かってきました。
例えば、観葉植物は『豊かさ(prosperity)』、『地球(planet)』辺りとの関わりがイメージしやすいですね。
マーケティングの4PとSDGs Marketing Matrix
SDGsという概念が浸透してくると、「SDGsに賛同している企業、ビジネスはクール」「この企業SDGsじゃないね、ダサい」という人が増えてきます。
特にこれからの未来を背負って立つ若者はそのような感覚を強く持つでしょう。
では、企業はどのような取り組みをしているのでしょうか。
参考図書の中ではマーケティングの4Pについて紹介されています。
またP?
Pだらけだね
俺も思った笑
全部意味合いは違うから紹介していくよー
Product:製品、サービス、品質、デザイン、ブランドなど
Price:価格、割引、支払条件、信用取引など
Placement:流通、チャネル、輸送、流通範囲、立地、品揃え、在庫など
Promotion:プロモーション、広告宣伝、ダイレクトマーケティングなど
引用:SDGsが生み出す未来のビジネス
この4Pはマーケティングの基本的な考え方です。
当たり前と言えば当たり前ですが、こうして各項目の視点からビジネスを考えると新しい発見がありそうです。
参考図書の中では、これまで紹介したSDGsの5つのPと、マーケティングの4Pをかけ合わせた、SDGs Marketing Matrixという表を紹介しています。
例えば、Planet(地球) x Product(製品)なら、
商品は土壌汚染や海洋汚染に影響を与えていないか?
引用:SDGsが生み出す未来のビジネス
Peace(平和) x Placement(流通)なら、
流通過程において先住民を含む地域コミュニティーの生活や文化の破壊が生じていないか?
引用:SDGsが生み出す未来のビジネス
という感じです。
5 x 4 = 20通りのシンプルな問いが表にまとまっていました。
これが非常に分かりやすくておもしろかったです。どんどん視野が広がりました。
観葉植物の視点で考えるSDGs
それでは、観葉植物という視点に絞ってSDGsを考えてみたいと思います。
企業の取り組み
まず企業の取り組みについて調べてみました。どのような事業が存在するでしょうか。
オフィスへの植物のレンタル、サブスク
SDGsの5つのPで言うと『豊かさ(prosperity)』になります。
働く人の精神的な健康に配慮し、職場に観葉植物を増やそうというサービスですね。
定期的に交換やメンテナンスに来てもらえるものが多く、枯らす心配もないと思います。
在来種中心の庭づくり提案
SDGsの5つのPで言うと『地球(planet)』になりますね。
生態系保全の観点から、なるべく在来種の植物を中心とした庭づくりを提案するというものです。
環境に配慮した製品の製造・販売
これもSDGsの5つのPで言うと『地球(planet)』になりますね。
廃棄プラスチックを減らすために再生可能な自然の素材(もみ殻など)で作った鉢などがあります。
「サステナブル 〇〇」と検索すると色々出てきます。
私のおすすめの鉢はARTSTONEです!
観葉植物のパーソナル診断、アドバイス
初心者が植物を枯らしてしまわないように、事前に自分にあった植物を診断してくれるサービスです。
オンラインで出来るものも多いです。
例えば、AND PLANTSではパーソナル診断で自分に合った植物を選んだ後、その植物を購入できますが、
その際、環境に配慮された鉢とセットで販売されています。
株式会社LORANS.
参考図書のなかでも紹介されていた企業になります。
花や植物の販売だけでなく、オフィスなどに観葉植物をレンタルするサービスもしています。
また、多様な人材が活躍できる社会をめざし、その一環として障がいや難病と向き合う人々を積極的に採用しているそうです。
私たちにできる事
さいごに、観葉植物という視点に絞ってSDGsを考えたときに私たちにできる事を挙げてみたいと思います。
※あくまで個人の考えです。絶対に正しいわけではないのでご了承ください。
移動距離を少なく
自分で植物を買いに行く際に車を利用することも多いでしょう。
地球のことを考えると、燃料の使用量は少なく抑えたほうがいいと考えられます。
ネットで購入する際も、なるべく遠方から取り寄せるのではなく近場から買うようにしましょう。
商品として販売されるまでの過程に目を向ける
ただ安くて見た目の良いものを買うのではなく、自分が購入する前の過程に目を向けるのも大事です。
育成や輸送に大量の燃料・エネルギーが使われていないか
どのような生産者が育てたのか(不当に働かされていないかなど)
すこしオーバーに思うかもしれませんが、少しずつそのような視点を取り入れてみましょう。
環境に配慮した製品を利用する
環境に配慮した商品を利用するように意識します。
そういった商品の需要が高まれば、企業も環境に負荷をかける商品(廃棄プラスチックが多く出る商品など)を作らなくなっていくかもしれません。
自分のライフスタイルや環境に合った種類を選ぶ
上記の通り、観葉植物の販売には様々な燃料・エネルギー、人の手間がかかっています。
これらを無駄にしないために、植物を枯らさないようにちゃんと育てることは大事です。
さきほど紹介したパーソナル診断やアドバイスを受けるようにするといいかもしれません。
本で調べることもできますよ。
また、サブスクサービスを利用し、試しに育ててみて、問題なく育てられそうなら購入するという段階を踏んでもいいと思います。
ちなみに私はGoogleスプレッドシートで管理表を作っています。
勝手にPlants Calendarと名付けてます。笑
過保護すぎる管理はしない
これは多くの人を敵に回すかもしれませんが、、
常に、一定の温度湿度管理の下、育成ライトを当て、サーキュレータも付けている
そのような育て方はエネルギーの使い過ぎだと思います。
地球のことを考えると、最低限管理が必要なときだけにして、なるべく屋外の自然環境で育てるほうがいいと考えられます。
こんな事業・サービスがあるといいのに
こんな事業・サービスがあるといいのに、と思うものを書いていきます。
(すでにあるかもしれませんが、私が調べた範囲では見つけられなかったです。)
・枯れそうな植物を引き取り、復活させるサービス
・観葉植物の土を必要な分だけ量り売り
・自分が育てている植物が、年間でどれくらいCO2を削減しているか見える化してくれるサービス
もし、「それもうあるよ」というものがあれば、コメントかSNSでメッセージいただけると嬉しいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
目の前の商品、生活だけに目を向けるだけでなく、もっと視野を広げて様々な角度から見ることで私たちでも出来ることがたくさんありますね。
今回の記事は以上です。最後まで読んでくださりありがとうございました。
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