こんにちは、クロマルです。
観葉植物の冬越しに向けて、室内での管理用に植物育成用LEDライトの購入を検討している人も多いと思います。
とくにアガベや塊根植物は健康に育てるために強い光を必要としますから、LEDライトで補うのがベストです。
高さに制限があるけど、広い範囲を照らしたいときはパネルタイプが便利です。
そこで今回は、パネルタイプ植物育成用LEDライト11種類についてスペックを比較し、おすすめのライトを考えてみました。
参考にしていただけると嬉しいです。
E26口金のソケットタイプ25種類を比較した記事はこちらからどうぞ。
・植物大好きな横浜在住の会社員
・2年以上、70鉢の植物の水やりや見た目の変化を記録中
・企業から依頼を受け観葉植物の記事を執筆
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それではよろしくお願いします。
ソケットタイプとパネルタイプの特徴
植物育成用LEDライトには、大きく分けてE26口金のソケットタイプとパネルタイプの2つがあります。
それぞれどのような特徴があるでしょうか。
見た目の違い
ソケットタイプというのは要するに電球タイプです。
単体では使えず、何かで口金を固定して使用します。
下の画像は、見た目はちょっと違いますが二つともソケットタイプのLEDライトになります。
ソケットタイプの取り付け方についてはこちらからどうぞ。
次にパネルタイプですが、平らで四角いパネルの形をしています。
LEDライトがずらっと並んでいますね。
コンセントに繋ぐことですぐに使えます。
少ない植物の管理にはソケットタイプ、多くの植物の管理にはパネルタイプ
ソケットタイプとパネルタイプの大きな違いは照射範囲と消費電力です。
ソケットタイプよりパネルタイプのほうが照射範囲が広く、消費電力は高いです。
ソケットタイプでも広い範囲を照らせるものはありますが、どうしても真下が一番しっかり照らされ、真下から離れると急激に光が弱まっていきます。
一方パネルタイプは一度に多くの植物を一定の明るさで照らすことができます。
ただし、消費電力、つまり電気代はパネルタイプのほうが高い傾向にあります。
そのため、少ない植物をパネルタイプで管理すると無駄に広い範囲を照らすことになり、コスパが悪いです。
少ない植物の管理にはソケットタイプ、多くの植物の管理にはパネルタイプが向いています。
高さに制限がある場所で使いやすいのはパネルタイプ
室内で植物を管理するとき、棚に並べたい人は多いはず。
基本的にLEDライトは真上から光を当てることを前提に作られていますから、上段までのスペースがあまりないときはソケットタイプは取り付けられません。
パネルタイプはソケットタイプよりも狭いスペースでも使えます。
パネルタイプには調光機能が備わっているものもある
パネルタイプのなかには調光機能が備わっているものがあります。
植物の種類によっては、ライトの光が強すぎて葉焼けする可能性もあります。
狭いスペースではライトを植物から離すことが出来ませんが、調光機能があれば取付位置はそのままで光の強さを弱められるので便利です。
光を弱めて使えば、スペックの消費電力ほど使わずに済み、電気代を抑えられます。
パネルタイプ以外で調光機能が付いているものでは、BARRELというメーカーから発売されているライティングダクト専用のHADESという商品があります。
アプリで操作して調光や自動でオンオフの設定が可能です。インテリア性も抜群です!
数値の説明
植物育成用LEDライトのスペックを比較するために、最低限覚えていたほうがいいことを一言で説明します。
・照度(lux):数値が高いほど明るい
・色温度(K):数値が低いとオレンジぽく、高いと青白い光
・PPFD(μmol/ m2・s):数値が高いほど植物が生長しやすい
・演色評価指数:100に近いほど太陽に近い
消費電力と電気代の関係
例えばBRIMさんのパネルタイプLEDライトの消費電力45Wの場合、
1日12時間使用したときの1ヶ月の電気代は、
消費電力(W) x 使用時間(h) x 使用日数 x 電気単価(円/kWh) ÷1000 となり、
45(W) x 12(h) x 30 x 27(円/kWh) ÷1000 = 437.4円 です。
ソケットタイプでは消費電力20Wくらいが一般的ですが、その場合1ヶ月194.4円となります。
パネルタイプは消費電力が高いので電気代が増えすぎないように注意しましょう。
電気単価は契約している会社によってやや異なりますが、少しだけ高めに27円/kWhとしました。
使用時間も家庭によって違うと思いますが、室内で日光の代わりに使うのであれば12時間くらい点けていたほうが良いです。
ちなみに、夜はライトを消していたほうが植物の生長には良いです。
多肉植物の多くがCAM型光合成をしており、夜に気孔を開いて光合成に必要な二酸化炭素を吸収しているからです。
パネルタイプLEDライト11種類のスペックと価格の比較
比較表
各種LEDライトの数値やその他の仕様、価格などを細かく比較してみた表がこちらになります。
(拡大してご覧ください)
・ROKI-350
・Helios Green LED PRO
・怪獣フレア
・GREENSINDOOR
・Mars Hydro
・BRIM PANEL A
※現在、GREENSINDOOR LEDライト400W相当品にて本体内部の配線が焦げるといった事象が起きています。購入は自己責任でお願いします。
パネルタイプのLEDライトはスペックの比較が難しい
パネルタイプのLEDライトを多く出しているGREENSINDOORは照度を公開していますが、PPFD値がわかりませんでした。
他の商品に関してはPPFD値を公開しているものが多いですが、照射距離が20cm、30cmと揃っていないので比較は難しいです。
寸法、消費電力、調光機能の有無で比較するといいかも
照度やPPFDでの比較は難しいので、そのほかの仕様で比較するといいでしょう。
まず寸法
縦x横のサイズが大きいほうがより広い範囲を照らせます。棚に取り付けるならはみ出さないようなサイズを選ぶ必要がありますね。
さらに大事なのが厚みです。
パネルタイプはソケットタイプと比べ薄いですが、LEDドライバー部分はそれなりに厚みがあります。
いざ取り付けるときに思ったよりも厚みがあって収まらないという事がないようにしましょう。
BRIMさんのPANEL Aという商品はLEDドライバー部分がパネル部分と分かれているので狭いスペースにも取り付けられそうです。
消費電力も商品の比較に重要な情報です。
サイズが同じ場合、消費電力が高いほうが明るいライトである可能性が高いです。
明るすぎて葉焼けさせてしまわないか不安なときは調光機能が付いているものを選ぶと良いです。
PSEマークの有無をチェック
PSEマークとは、その製品が電気用品安全法で定められた安全規格を満たしていると証明するマークです。
このマークがないと安全規格を満たしていない可能性があるため、火災や感電のリスクがあります。
PSEマークについて明記されていない場合は、メーカーに問い合わせるか購入しないほうが無難です。
おすすめのLEDライト
先ほどの比較表から、おすすめのLEDライトをランキング形式でご紹介したいと思います。
(すべてPSEマークが付いています。)
1位はBRIMさんの【PANEL A】です。
PPFD値はそれほど高くないですが、3,000円台と比較的安価であり、LEDドライバー部分がパネル部分と分かれている事でかなり使い勝手が良いと思います。
2位はBARRELさんの【ROKI-350】です。
他の商品よりもスペック値が多く公開されており好印象。
こちらもBRIM PANEL Aと同様、LEDドライバー部分がパネル部分と分かれており、使い勝手◎
さらに調光機能付きで光が強すぎるときは弱めて使えます。
価格はちょっとお高めです。
3位はPakumakeさんの【怪獣フレア まるで太陽のようなパネルLED 301】です。
消費電力の高さとPPFDから、かなり明るいライトだとわかります。調光機能付きなので光が強すぎるときは弱めて使えます。
縦x横のサイズが大きいのでより広範囲を照らせます。
重量が重いのと、LEDドライバーがけっこう厚みがあるので取り付けるときのイメージをしっかり固めて購入しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
みなさんがパネルタイプの植物育成用LEDライトを選ぶ上で参考になると嬉しいです。
今回の記事は以上です。
次はサーキュレーターについての記事はいかがでしょうか。
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