こんにちは、クロマルです。
今回は、ベラボンに植物を植え替えてしばらく育ててみたので、感想を書いてみたいと思います。
私なりに良いところと微妙なところについてまとめているので、ベラボンの購入を検討している人の参考になればと思います。
普通の土と比べてたっくさん良いところがあります!
この記事は、ベラボンが万能ということを伝えたいわけではなく、色々知った上でその人の植物を育てる環境に合わせてベラボンも選択肢に加えてみては?と提案する内容になります。
・植物大好きな横浜在住の会社員
・1年以上、70鉢の植物の水やりや見た目の変化を記録中
・企業から依頼を受け観葉植物の記事を執筆
良かったことだけでなく、悪かったこともブログで発信・蓄積することで植物に興味がある人の助けになればと思っています。
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それではよろしくお願いします。
ベラボンの使い方
ベラボンをよく知らない人のために、ベラボンについて簡単に説明します。
ベラボンとは、ヤシの実の繊維を特殊加工によりチップ状にしたものです。
あく抜きしてあるものが一般的です。
使い方は至ってシンプル。いままで植物を植えていた用土をベラボンに置き換えるだけ!
なんと鉢底石も不要みたいです。
あく抜きベラボン
一番オーソドックス。チップの大きさにはS・M・Lの3種類があります。
ベラボン プレミアム
通常のベラボンよりもあく抜きがしっかりされており、ベラボンのチップの大きさもより均一になっています。
ベラボン サキュレント
ベラボン プレミアムに比べてチップの大きさが小さいです。多肉植物用という位置づけです。
ベラボンの良いところ
ベラボンには、普通の培養土に比べて優れているところがたくさんあるので紹介していきます。
害虫が発生しにくい
害虫ってめちゃくちゃ嫌ですよね。植物は好きでも虫は嫌いです。
害虫が発生するのは培養土に含まれる有機質が原因です。
ベラボンには有機質が含まれていないので害虫が発生しにくく、室内で育てる観葉植物に合っています。
軽い
軽いというのも大きなメリットです。
大きな鉢の場合は使う用土も多くなり、水やりや掃除のときも重労働になってしまいますが、ベラボンに植えると、重量が3分の1程度になります。
ハンギングの植物では、耐荷重をそこまで気にしなくてよいですね。
たくさんの植物を育てている人にとっても鉢の移動が楽に感じるはずです。
掃除が簡単
ベラボンは土と比べて繊維質でサラサラしているので、もし床にこぼしても水拭き掃除は不要です。
普通に掃除機をかければきれいになりますよ。
燃えるゴミとして捨てられる
植物を育てる人が地味に困るのが、土の処分方法。
自治体によっては燃えないゴミとして捨ててもよいですが、回収してくれない事もあります。
ベラボンは燃えるゴミとして捨てられますし、燃えないゴミとして袋を分けるような手間も要らなくなります。楽すぎる。。
もちろん植物の生育にも良い
ベラボンは水を含むと膨張し、水がなくなると収縮します。これによって根の周りに程よく空間ができ、夏は蒸れにくく、また冬は保温効果があります。
軽いこともあって、土と違い自重で押し固められることもないので、根が張りやすいです。
長持ちする
有機質が含まれず清潔で、土と違って押し固められないというところで、長持ちするらしいです。
2年とかではなく、なんと5年以上持つらしいです!長持ちするにもほどがある。すごい。
ベラボンの微妙なところ
ここまでベラボンの良いところを紹介してきましたが、土と違う分、微妙なところもあります。
一緒に見ていきましょう。
肥料成分がない
あく抜きしているヤシの実の繊維質なので、単体では肥料がありません。
植物を元気に育てるには、肥料や活力剤を使ってあげる必要があります。
肥料ならハイポネックス、マグァンプK、活力剤ならメネデール、土母(どうも)がおすすめです。
値段が土よりも高い
ベラボンの値段は同じ量の土よりもお高いです。
ただ、ベラボンは土より長持ちするので買う頻度は少なくて済みます。
初期費用が高いというイメージですね。
根を張るまでは植物がグラつきやすい
乾いたベラボンはかなりふわふわなので、根を張るまでは植物がグラつきやすいです。
深めに植えることと、隙間のないように植えることを意識しましょう。
実際にベラボンで植物を育ててみた
ここからは、実際にベラボンで植物を育ててみた結果と感想を書いていきます。あくまで個人の意見です。
育てる環境によって結果は異なると思うので、参考程度に思っていただければと思います。
アスプレニウム・コブラ
シダ植物の一種です。葉はシダのわりに肉厚で乾燥にも強い印象です。
かなりベラボンと相性が良いと思います。
2022年4月
購入したときからベラボンだったので、鉢増し(一回り大きい鉢に植え替え)のときもベラボンにしました。
鉢から抜いても、根とベラボンの繊維が複雑に絡まりあっていて、全くほぐすことができませんでした。
根張りが良すぎますね。笑
2022年7月
新葉がどんどん展開!
2023年4月
今年は植え替えなしで継続。
冬は生長が止まっていましたが、春になるとまたどんどん新葉が出てきます。
テーブルヤシ
次はテーブルヤシです。葉は薄く、茎も細いです。
見ていてとても爽やかな印象の植物ですね。
2022年4月
ベラボンへ植え替え。
2023年3月
ある程度は育ってくれますが、新葉が出たタイミングで古い葉が枯れるので、葉数があまり増えませんでした。
あと乾燥してくるとベラボンがスカスカになり、テーブルヤシのような細い茎の植物はグラついてしまいます。
もうちょっと深めに植えたほうが良かったかも。
ということでこの後ベラボンからゴールデン粒状培養土へ植え替えました。
2023年8月
暖かい季節なのも相まってワサワサと生長してくれています。
アグラオネマ・マリア
葉の模様がおしゃれなアグラオネマ・マリア。
もっと土に養分があるほうが育てやすいかもしれません。
2022年8月
春からベラボンに植え替えて、順調に育っています。
2023年8月
約1年経過しました。冬越しは室内あれば特に問題ありませんでしたが、夏になっても生長が遅く、新葉があまり出てきません。
肥料分がないことがここに来て影響しているのかもしれません。
このまま調子を落とすようなら来年は他の用土に植え替えると思います。
フィロデンドロン・セローム
大きな葉と幹立ちした姿が個性的なセローム。
こちらもアグラオネマと同様、土の養分がもっとあったほうが良いと思います。
根の張り具合はよかったです。
2022年7月
春にベラボンに植え替えましたが、夏になると鉢を半周するように気根が。
2022年10月
ピンとしていてとても元気です。
なんとなく気根が伸びるのも早い気がします。
2023年3月
葉の枚数があまり増えなかったのでゴールデン粒状培養土へ植え替えました。
2023年8月
新葉がたくさん展開し、青々としています。
ディスキディア・シュガーエメラルディ
斑入りで肉厚の葉が特徴的な植物です。ハンギングで育てています。
こちらの植物は購入時からベラボンに植わっていたので、KINTOの鉢とベラボンで植え替え。
ベラボンでもよく育ってくれる植物です。
2022年11月
暖かい季節に一気に生長して、めちゃくちゃ新葉を出してくれました。
2023年8月
植え替えなしで継続。
いまでもゆっくり生長してくれています。
ビカクシダ・ネザーランド
小さな苔玉のビカクシダを妻にプレゼントしてもらいました。
シダ系はベラボンでもよく育ってくれる気がします。
2022年10月
小さい苔玉だと乾燥しやすく、頻繁に水やりしないといけないので、ベラボンで鉢に植えました。
2023年4月
ゆっくりですが、しっかりハリのある胞子葉が生えてきました。
ペペロミア・グラベラ
斑入りの葉と赤っぽい茎がかわいらしいペペロミアの一種です。
ベラボンよりもっと養分がある土のほうが育てやすいと思います。
2022年11月
春にベラボンに植え替えて、ゆっくり生長しています。
2023年4月
新葉が思うように生長せず、新しく伸びる茎は細い傾向でした。
ゴールデン粒状培養土へ植え替えることにしました。
2023年8月
新しい葉や茎もしっかりしており、一回り大きくなった印象です。
サンスベリア・ハニー
初心者でも育てやすいことで人気なサンスベリア。
ベラボンでも問題なく育ちます。
2022年11月
春に植え替えてからとくに問題なく生長しています。そもそも多肉系なので生長は遅めです。
2023年4月
子株を発見!
このままベラボンでもよかったかもしれませんが、もっと生長してほしいと思い、プロトリーフの室内向け観葉・多肉の土へ植え替えました。
2023年8月
親株はあまり変わりませんが、子株は順調に大きく育っています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私の場合はベラボンは、葉が薄く水切れに弱い植物とは相性が悪かったです。
もっと水やりと葉水の頻度を増やしたり、肥料と活力剤を与えるような管理が必要かなと思いました。
一方で、肉厚な葉をもつシダ系の植物やサンスベリア、ディスキディアはベラボンでも元気に育ちます。
ベラボンはかなり水はけがよく、根が良く張ることがわかったので、今後はアガベやディッキアをベラボンに植えて育ててみたいと思っています。
その人の植物を育てる環境に合わせてベラボンも選択肢に加えてみてはどうでしょうか。
それではまた!
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