こんにちは、クロマルです。
突然ですが、アガベは好きですか?
アガベの大敵と言える害虫がアザミウマですよね。
そして、害虫対策として有名な薬剤がベニカです。
しかし、ベニカを使用したところ、我が家のブラックアンドブルー(通称BB)やモンタナに薬害が出てしまいました。
そこで今回は、薬害が出ないアザミウマ対策になる薬剤を3つご紹介したいと思います。
アガベ以外にも植物を育てている人なら役に立つ知識だと思うので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
・植物大好きな横浜在住の会社員
・1年以上、70鉢の植物の水やりや見た目の変化を記録中
・企業から依頼を受け観葉植物の記事を執筆
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それではよろしくお願いします。
アザミウマとは?
アザミウマという名前の害虫を聞いたことはあるでしょうか。
体長は1~2mm程度と小さいですが目視もできる虫です。
黒っぽく細長い体をしており、春から秋にかけて活動的になります。
植物の葉や茎、花などから吸汁し栄養を摂取。吸汁されたところは跡が残ってしまいます。
写真の中心あたり、アザミウマに食べられた黒い跡が見えます。
やわらかい新芽が食べられやすいこともあり、生長点あたりが被害を受けやすいです。放置すると最悪の場合植物は枯れてしまいます。
ベニカは園芸初心者の強い味方 なんだけど、、
ベニカは植物用の殺菌殺虫剤で、多くの種類の害虫や病気に対応しています。
観葉植物を育てる人の必需品と言っても過言ではないでしょう。
逆さまにしてもスプレーできるところなど使いやすさにも配慮されています。
対応している害虫はコバエ、ハダニ、カイガラムシ、アブラムシ、ケムシなど。もちろんアザミウマにも対応しています。
また、うどんこ病、さび病、黒星病などの植物特有の病気にも対応しています。
まさに万能!
と、思っていたのですが。。
我が家のアガベに起こったベニカの薬害
我が家のアガベにベニカを散布したところ、一部の品種に薬害が出てしまいました。
写真でお見せしたいと思います。
アガベ・チタノタ ブラックアンドブルーの場合
我が家のBB
まだアザミウマの被害はなかったのですが、食べられてからでは遅いと思い、予防の意味でベニカを散布しました。
2022年11月
なんともありません。この頃ベニカ散布。
その後2023年1月にもベニカを散布してました。
この頃の私は大した知識もなく、アザミウマが活発に活動しない冬でもベニカを使っていました。反省。。
2023年3月
葉に不自然なブツブツが。このときから薬害が出ていたようです。
2023年4月
けっこう変色してしまっています。
2023年6月
薬害の跡とそうでないところがはっきり分かります。
生長点に近い部分は元のきれいな青みがかった色をしています。
アガベ・モンタナの場合
モンタナも薬害がありました。
20221年11月
健康な状態です。葉が青々としています。
その後2023年1月にベニカを散布しています。
2023年6月
見ての通り、葉の下のほうが変色してしまいました。。
薬剤が長く残ったことが要因かも
私がベニカ散布したときの事を思い返してみると、けっこうたっぷり散布していた気がします。
その薬剤が葉の下のほうに残り続けたことで、薬害の被害が大きくなってしまったのかもしれません。
生長点付近に水がたまるのを避けたくて、ほとんど葉水もしていなかったので、薬剤を流し落とす機会もありませんでした。
葉の下のほうに薬剤や水が溜まらないように、風通しを良くしたりブロアで吹き飛ばすようにすると良いでしょう。
薬害が出なかったアガベ
ベニカを使うと必ず薬害が出るわけではありません。むしろ薬害が出ることのほうが少ないです。
アガベ・チタノタ姫巌竜
同じチタノタでも姫巌竜は大丈夫でした。
やはりブラックアンドブルーが特別弱いみたいです。
アガベ・笹の雪
笹の雪もとくに薬剤は出ていません。
アガベ・吉祥冠錦
ブラックアンドブルーと同じように青みがかった葉色の吉祥冠錦ですが、意外と大丈夫です。
アガベ・雷神(黄中斑)
雷神も問題ないですね。
薬害の出ないアザミウマ対策の薬剤3選
それではベニカ以外でアザミウマ対策になる薬剤を紹介していきます。
アファーム乳剤
エマメクチン安息香酸塩・有機溶媒・界面活性剤。アザミウマのほかにハダニにも効果あり。
2000倍希釈液を散布して使用します。
私は100均の注射器で0.5ミリリットルを取り、1リットルの水に溶かしています。溶かすと白濁した液体になります。
少し癖のある薬品のにおいがするので、マスクや手袋を使用しましょう。
1種類の薬剤を繰り返し使い続けると害虫に耐性が付いてしまい、効かなくことがあります。
複数の薬剤でローテーションを組んで使用しましょう。
グレーシア乳剤
成分はフルキサメタヒド・有機溶媒。アザミウマのほかにハダニにも効果あり。
2000倍希釈液を散布して使用します。
私は100均の注射器で0.5ミリリットルを取り、1リットルの水に溶かしています。溶かすと白濁した液体になります。
かなり強い薬品のにおいがするので、マスクや付着しないよう手袋は必須だと思います。
1種類の薬剤を繰り返し使い続けると害虫に耐性が付いてしまい、効かなくことがあります。
複数の薬剤をローテーションを組んで使用しましょう。
オルトラン
オルトランは粒状で植え替えのときなどに土に混ぜ込むように使用します。
水やりの際に成分が溶け出し、植物全体に行き渡ります。
アザミウマをはじめとした幅広い害虫に対応しています。
独特のにおいがあるので、土に混ぜる際は風通しの良いところがおすすめです。
薬剤変えてから約1年後
約1年後のBBの姿がこちら
最近出てくる新葉はすこし丸みもあるし、薬害も出ていません。
時間はかかっていますが徐々に形を整えられそうです。
次に、約1年後のモンタナの姿がこちら
新葉は青々としていて、鋸歯のギザギザ感も増してきて元気です。
BBより生長早い印象。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ベニカは観葉植物初心者の強い味方ですが、アガベには薬害が出る品種があります。
薬害の出ない植物には使い勝手の良いベニカを使用し、
薬害の出る品種にはほかの薬剤との合わせ技でアザミウマ対策しましょう。
今回は以上です。
ありがとうございました。
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